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ブロッコリー株主総会(2019年)の質疑応答趣旨について

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ブロッコリーの株主総会(2019/5/24開催)における質疑応答の趣旨記載の資料が届きましたのでこちらに転載させていただきます。意味が変わらない程度に一部簡略化しております。

質問1:貴社の売り上げに関する内訳について「うたの☆プリンスさまっ♪」とその他のコンテンツの割合やセグメント別の売上割合を教えてください。

回答1:当社ではセグメント別の売上は公開しておりませんが、「うたの☆プリンスさまっ♪」関連の売上比は全体の半分を占めています。今後のセグメント別売上報告については重要検討課題とさせていただきます。

質問2:貴社コンテンツの想定されるリスクと対応策を教えてください。また要望として、アニバーサリーイヤーを迎えた他社コンテンツとのコラボ企画を行ってほしいです。

回答2:最大のリスクは当社ではすべてのコンテンツがヒットする前提で準備、リリースしていますが、必ずヒットする保証はありません。これが最大のリスクと考えています。 対応策はまず既存コンテンツを安定させること、その上で新しいコンテンツを適時リリースし、ヒットすれば拡大展開し、ヒットしなくても次をリリースするといった対策をスピードとスケジュール感をもって進めていきます。 アニバーサリーイヤーについては、当社コンテンツにおいて末永く愛されるコンテンツをたくさんリリースしたい気持ちを全社員が、もっておりますので、その意識を持って今後も頑張ってまいります。

質問3:招集通知の「対処すべき課題」について課題の記載がなく「対応すべき課題」になっていないと思います。 また議長が事業報告のナレーションの後に補足説明をされましたが「対処すべき課題」も議長が説明されるべきと思います。

回答3:「対応すべき課題」については映像とセットで見ていただきたいと考えナレーションにさせていただきました。 課題についてですが、当社はコンテンツメーカーとしてこれまでに「うたの☆プリンスさまっ♪」「Z/X」「デ・ジ・キャラット」などを世に送り出してきましたが、一番の課題は既存コンテンツに注力するあまり、新規コンテンツ開発、企画が非常に遅れてしまったことわ最大の反省点、課題と捉えています。まずコンテンツの「既存」と「新規「を明確に分け、出来ていなかった点をスピードとスケジュール感をもって対処するということを最大の課題として捉え、今回の中期経営計画として発表しました。 まず、足許の課題を中心にして捉えた結果、今回の「対処すべき課題」に記載した対策になったことをご報告させていただきます。

質問4:株主総会の会場が大きすぎると思います。席位置を絞るとか、もっと小さな会場にした方が良いと思います。

回答4:これまでの株主総会や本日のご出席状況を含めて今後の検討課題とさせていただきます。貴重なご意見ありがとうございました。

質問5:来期の業績予想をレンジ形式(注:幅を持たせた数値で記載すること)から単一数値に変更した理由を教えてください。

回答5:これまで当社はレンジ方式で通期業績予想を発表していました。それはコンテンツ全てがヒットする保証もない中で予想を行なっているからです。最悪ヒットにならなくても下限ラインの業績は確保する、ヒットすれば上に向かうという点からレンジ方式としておりました。 単一数値に変更した理由はレンジ方式だと経営陣、社員ともレンジの中におさめようとする気持ちが働きます。今年からは単一数値目標として、この目標にスケジュール感をもって行動するという意思の下単一数値にいたしました。中期経営計画の行動計画を実践、実行し目標を達成させるという意思の表れであると思っていただければと思います。

質問6:本日の出席株主数が少ないのは株価が低迷した結果ではないかと思います。お考えを教えてください。

回答6:会場は立地、アクセス、設備面等で優れているため選んでおりますが、ご指摘いただいた株価低迷による出席株主数減少も含めまして、これまでの状況も踏まえて今後の会場等も検討させていただきます。貴重なご意見ありがとうございました。

質問7:まずは増収増益おめでとうございます。しかし3年前と比べると収入、利益ともに大分減っています今後の益々の頑張りに期待します。 流動比率が大変高くなっていて、931%です。業種でも違いますが、一般的には200%が標準で貴社は異常に高いです。(注:流動比率は1年以内に現金化できる資産が1年以内に返すべき負債の何倍あるかを見る数値。ブロッコリーはこれが9倍以上になっており、簡単に言うと倒産の確率が極めて少ない会社だが、逆に言えば、必要以上に資産を溜め込んでいるとも捉えられがちである。設備投資が他業種に比べて少ないことなどからゲーム、アニメ系上場会社はこの数値は全体的に高めである) 様々な施策で今後もっと利益の出る方法があると思います。お考えを教えてください。

質問8:株主にとって一番興味のある指標はROE(自己資本利益率)です。貴社は5.9%ですが、某大手ビールメーカーではROEが13%未満ですと社長の退任対象となるとの記事がありました。お考えを教えてください。

回答7,8:(渡邉取締役)当社は2015年に株式会社ハピネットと資本業務提携を締結し、その際に第三者割当増資を実施しました。調達金額は約40億円です。これにより現在、現預金だけで約70億円保有しております。この資金を元に30億円を投資して新規コンテンツ開発、アニメ制作、ゲーム開発、その新規コンテンツを動かす人員の拡充、広告宣伝に使用して、収入を得て事業を拡大し売上利益を上げていく段階でございます。 このため、現時点では流動資産も増えておりますが、今後にご期待いただきたいと考えております。 またROEも同様に当社の経営状態を計る指標とできる段階でもなく、現状では「営業利益率を大事にする」と役員一同考えています。

(議長)ご指摘通り3年前に比べますと業績は右肩下がりとなりました。今回の中期経営計画では計数目標としてまず3年前に戻すということが大きな目標です。 ROEについても、第三者割当増資で潤沢な資金を得ましたが、この3年間新規コンテンツ開発や社内の整備、拡充などが十分でなかったことで大変高い流動比率になっておりますが、大きな資金を投資する環境となってきましたので是非新規コンテンツをヒットさせ、利益を上げていきたいと考えております。

質問9:「うたの☆プリンスさまっ♪」10周年記念イベントについて、7周年イベントの時に総会で「ご期待ください」との発言がありましたが、期待外れだったと思います。 10周年イベントはオリンピックイヤーでもありビッグチャンスと思いますので、オリンピックを超えるようなインパクトのあるイベントを期待しても良いでしょうか。

回答9:(内野取締役)7周年イベントについて大きな反響が得られたと思っておりましたが、期待外れであったというご指摘、大変申し訳ございませんでした。10周年イベントについて内容はまだ発表できませんが、是非ご期待いただきたいと思います。

(議長)「うたの☆プリンスさまっ♪」10周年は会社全体でも大きな節目と捉えております。私自身も大きな節目に携われることは大変嬉しく期待しております。是非ご期待いただきたくお願い申し上げます。

質問10:「うたの☆プリンスさまっ♪」ファンクラブについて設立する考えがあるか教えてください。

回答10.:(内野取締役)ファンクラブ設立の際には会員様に何らかのメリットが必要になると思います。しかし、コンサートも定期的に開催できておらず、年会費をいただいてもその分のメリットをお返しできるものか、なかなか良いアイデアに結びついておらず、現時点では設立の計画もございません。

質問11:「うたの☆プリンスさまっ♪」のスタッフが倒れる等によって続けられなくなるリスクへの対策がありましたら教えてください。

回答11:(内野取締役)当社では「うたの☆プリンスさまっ♪」を永遠に続くコンテンツとしたいと考えております。関わるスタッフも多く揃えておりますので、仮に誰かに何かあったとしても継続できなくなるということはないものと考えております。

(注:先日の京都アニメーションのスタジオにおける痛ましい結果となってしまった放火事件を見ても、今後は従業員の日々の安全確保とともにコンテンツのデータや資料の保存についてもさらに大きな課題となると思われます)

質問12:20、30年前の他社コンテンツがアニバーサリーイヤーを迎え「幽☆遊☆白書」や「セーラームーン」の人気が再燃しています。貴社においても過去のアニメ作品グッズのリメイクはいかがでしょうか。 企業は消費者が欲しい時期に手に入らなかった事に対するお詫びを文書化することは重要と思いますが、貴社では「完売御礼」の表示のみで配慮に欠けていると感じます。

回答12:(原田取締役)他者コンテンツの過去作品、リメイク作品について、前向きにグッズ製品化を考えてまいります。また自社コンテンツにつきましては「ギャラクシーエンジェル」のキャラクター「ミント」でフィギュア化を進めております。現在の技術でどれほどのものができるかご期待いただければと思います。また他のキャラクターもグッズ化を検討しておりますので、今後の発表にも合わせてご期待ください。

質問13:「うたの☆プリンスさまっ♪」CD売上が前年割れと伺いましたが、音楽業界全体の売上低迷の影響か「うたの☆プリンスさまっ♪」のCD自体の売上が下がっているのか教えてください。

回答13:(内野取締役)個別のタイトルではなく、CD分類全体の売上が前年より低かったということです。CDは毎期ごとに発売点数の差がありますので、必ずしも「うたの☆プリンスさまっ♪」のCDが売れなかったということを意味するものではありません。 音楽業界全体では売上は下がっているかもしれませんが、「うたの☆プリンスさまっ♪」の個々のCDについては安定した売上枚数となっております。

質問14:「うたの☆プリンスさまっ♪」のCGライブ「ST☆RISH SECRET PARTY!」がバンダイナムコアミューズメント社にて3月に開催されましたが、これをバンダイビジュアル社が映像化するようですが、貴社の売上に貢献するのでしょうか。

回答14:(内野取締役)CGライブ「ST☆RISH SECRET PARTY!」はアニメ制作委員会からのライセンス許諾になっております。作中のセリフやセットリストは当社が担当していますが、これはバンダイナムコアミューズメント社の下請けとして当社が担当していますので、その請負単価とライセンス許諾に因るロイヤリティ収入があります。なお、映像化(DVD化)するかは決まっておりませんので、この点添えさせていただきます。

質問15:「うたの☆プリンスさまっ♪ Dolce Vita」の進展を教えてください。プラットフォームが変更になったのでしょうか。

回答15:(内野取締役)制作は進めておりますが、お待たせしておりましてお詫び申し上げます。この場で続報をお伝えしたいところですが、発売時期やプラットフォームについての発表は今少しお待ちいただきたくお願い申し上げます。

(議長)新しい発表ができておりませんこと、重ねてお詫び申し上げます。ただいま、鋭意制作中ですのてまお待ちいただきたくお願い申し上げます。

質問16:事業報告に「殺し屋とストロベリー」が全く触れられておりませんが理由を教えてください。この点、今後の他社ライセンス許諾の取得について考えをお聞かせください。

回答16:(内野取締役)「殺し屋とストロベリー」は業績全体に与えるインパクトも小さいため事業報告の中では触れておりませんでした。

質問17:SNSでは貴社作品はシナリオが弱いと言われています。「殺し屋とストロベリー」でもシナリオが薄い、短いと言われていますが、作品のクオリティはどのように管理されているのでしょうか。

回答17(内野取締役)シナリオのクオリティ管理につきましては、社内にシナリオとイラストの専門部署を新設しましてせんにんのたんとうしやを作りました。当社のメインゲームはアドベンチャーゲームですので、シナリオが重要 であることは認識しておりまして、基本的には外部のクリエイターの方々に書いてもらったものを社内の専門部署で直しておりますが、今後専門部署のクオリティも上げるべく人員を拡充して、より良い作品を作っていきたいと考えております。

(議長)当社ではシナリオに限らず、新規コンテンツのリリースに向けて社内の体制強化として新たな採用も含め人員拡充を進めております。今後、ご指摘の点を少しでも改善できるように努力を重ねてまいりますので、引き続き応援いただきたくお願い申し上げます。