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あのゲーム関連企業は今

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様々な事情でゲーム事業から撤退したメーカーやかつて上場していたが上場廃止となったゲーム関連企業、社名を変えたりして今でもゲーム事業を継続している会社などを取り上げてみました。ゲーム業界の歴史を振り返る時にこうした企業たちの栄枯盛衰を辿るのも面白いです。(社名横のカッコ内は上場時の銘柄コードです)

合併などで上場廃止となったが、今も社名に元社名が残る企業(スクウェア、エニックス、テクモなど)は書いていません。

少しずつ加筆していくと思います。

 

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会社名 備考
アスキー(9473) パソコンの世界では有名な西和彦氏らが創業した企業。パソコンゲーム雑誌「ログイン」(休刊)、テレビゲーム雑誌「ファミコン通信」(現・ファミ通)などを発刊。PCやファミコンゲームなども開発、発売し時流に乗り上場を果たす。「ウィザードリィ」(移植版)「ダービースタリオン」「RPGツクール」など今でも有名な作品が多い。その後は経営多角化に失敗し、債務超過に転落。投資会社に買収される形で2002年に上場廃止となった。現在、事業の多くはカドカワに引き継がれていて「アスキー」ブランド自体も残っている。
アトラス(7866) 「女神転生」「世界樹の迷宮」「ペルソナ」シリーズといったゲーマーに好まれる良質な作品を提供するメーカー。1997年に上場したが、業績は低迷し、カドカワやタカラ(現・タカラトミー)と資本業務提携をする。さらにその後、タカラの親会社(当時)のインデックスホールディングスの子会社となったが、このインデックスは業績が低迷。2013年に民事再生法適用申請により上場廃止。アトラスはセガサミーに有償譲渡された
エイティング(3785) 家庭用、アーケード、スマホゲームを開発するメーカー。「NARUTO」「鋼の錬金術師」などアニメキャラクターを使ったゲームが多い。コロプラに買収され2016年上場廃止
カルチャーブレーン 「飛龍の拳」「スーパーチャイニーズ」「忍たま乱太郎」シリーズなどで知られるファミコン時代からのゲーム制作の老舗企業。現在は有限会社カルチャーブレーンエクセルが事業を引き継ぎ、ゲーム開発を継続し、3DS向けなどにゲームを販売している。
クラウドゲート(2140) オンラインゲームの提供や他社ゲームへのグラフィック提供などを行う企業。元の社名を「テラネッツ」という。札幌アンビシャスに上場していたが、不適切会計により2012年上場廃止
クリスタルソフト 1980年代を中心にパソコンやファミコンゲームソフトを開発していた。「夢幻の心臓」「クリムゾン」「カリーンの剣」「ソードワールドPC」などで知られた。その後、T&Eソフトに吸収合併された
ゲームオン(3812) サムソンなどの出資で設立したオンラインゲーム事業会社。「MU 奇蹟の大地」などで知られる。東証マザースに上場していたが、アカウント流出事件を起こすなどセキュリティに不安がある企業であった。2012年にTOBにより上場廃止
ゲームポット(3792) 「スカッとゴルフ パンヤ」「Wizardry Schema」などを提供するオンラインゲーム企業。アエリアの子会社であり、札幌アンビシャスに上場していたが、ソニーコミュニケーションネットワークに完全子会社化され、2008年に上場廃止となった。さらに後年、GMOの傘下となり現在は「GMOゲームポット」となっている
コンパイル 非上場企業。かつて「ぷよぷよ」で一世を風靡した広島のゲームメーカー。そのほかにもMSX「ディスクステーション」「ザナック」などで知られる。ぷよぷよを模したまんじゅう「ぷよまん」を出すなど成長を続けたが、その後はヒット作を出せずまた経営多角化にも失敗し経営破綻。上場の噂が絶えなかったがついに果たせず「ぷよぷよ」の知的財産権はセガへ譲渡された
工画堂スタジオ 大正時代創業の老舗グラフィック作成やゲーム開発を行う企業。80年代のパソコンゲーム時代から開発を行っている。「覇邪の封印」などが有名。現在も「Steam」などでパソコン用ゲームの開発を行う。/td>
コーエーネット(2697) 現・コーエーテクモネット。オンライン流通の「GameCity」の運営などを行い、コーエーテクモのゲームや関連商品を中心に卸売、小売を行なっている。ジャスダック上場企業だったが、2008年にコーエーテクモホールディングスにより完全子会社化された
コナミコンピュータエンタテインメント(KCE)東京(4780) コナミのゲーム開発子会社。2000年にジャスダック上場。当時のコナミは子会社を上場させる方針をとっていた。ここは「悪魔城ドラキュラ」や「ウイニングイレブン」「ダンスダンスレボリューション」といったコナミを代表するゲームを開発していた。20万円ほどの投資で優待でゲームソフトを年1本もらえ、財務的にも優良と人気が高かったが、ITバブル崩壊に巻き込まれ株価は低迷。上場から5年後の2005年コナミにTOBされ完全子会社化された。同様の子会社に「KCEスタジオ」「KCEジャパン」がある
セタ(4670) 1985年に設立された比較的新しい企業。株式の店頭公開(現在のジャスダック上場)を果たし、さらにアルゼ(現ユニバーサルエンターテインメント)の子会社にもなった。古くはファミコンの「森田将棋」、その後もNINTENDO64で「最強羽生将棋」を出したり、井出洋介プロの名を冠した麻雀ゲームを多数出すなどテーブルゲーム系に強いという印象があった。しかしその後は目立ったヒット作を出せず、2008年上場廃止、2009年に倒産した。なお前述の「森田将棋」はファミコンで初めてバッテリーバックアップ機能を積んだソフトとしても知られる

 

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システムソフト(7527) 現在も上場。パソコンゲームメーカーの雄で80年代に「大戦略」「天下統一」などシミュレーションを中心に名作ゲームを輩出。その後はゲーム以外のソフトウェア開発などにも乗り出す。徐々に主力事業をゲームからビジネス系ソフトウェアに移行し、ゲーム事業をアルファーショック(現・システムソフト・アルファー)へ譲渡、システムソフト自身はアパマンショップホールディングス傘下となった
ジャレコ(7954) 「燃えろ!プロ野球」や「ミシシッピー殺人事件」のような伝説的ゲームで有名な中堅メーカー(だった)。初期ファミコンブームに乗り、上場まで果たしたが、その後はこれといったヒット作を出せず、業績が低迷。買収を繰り返したり親会社が次々と変わったりと経営が迷走。ゲーム事業を売却したり、不動産事業や金融事業に手を出すなど業容変更を目指した。最後は社名が買収先のEMCOMホールディングスに変わり、連日株価が1円に張り付いた状態で2013年上場廃止
ジーモード(2333) テトリスを携帯電話向けに移植したり、破綻企業のゲームら破綻企業のゲームライセンスを買い取り、その活用などでビジネスをしていた。2011年にガイアホールディングス(現・アプリックスIPホールディングス)に買収され、その後さらにONE-UP株式会社に吸収され、最終的にはONE-UPがジーモードに社名変更、さらにマーベラスに吸収されて現在に至る
タイトー(9646) ウクライナ人が始めた個人輸入商店に端を発する。70年代に「スペースインベーダー」を発売し、これが大ブームとなる。その後、京セラの子会社となり「電車でGO」などのヒット作を出した。1993年に上場するが、2006年にスクウェアエニックスによるTOB(株式公開買い付け)で上場廃止となった。タイトーの直営ゲームセンターで使われるメダルゲームには上記の創業者の肖像が刻まれている
デジキューブ(7589) 1996年、旧態依然としたゲーム流通を変えるべく、スクウェア(現・スクウェア・エニックス)が子会社として設立した。2000年に大証ヘラクレス上場。それまでの小売店ではなく、コンビニエンスストアへゲームや派生商品を卸すことで新たな販売網の確立やメーカーへ渡る利益の確保などを狙ったが、コンビニでゲームを買うスタイルは定価販売などによる割高感もあり十分に浸透せず、さらに大型ディスカウントストアやネットストアの攻勢にも絶えきれず経営が悪化。スクウェア・エニックスが筆頭株主であり、カルチュア・コンビニエンス・クラブからの支援も受けていたため、倒産を予想する向きは少なかったが、業績は改善せず、2003年に自己破産を申請した。なお、ヘラクレス初の倒産企業という不名誉な記録まで残すことになった
データイースト 「神宮寺三郎」「ヘラクレスの栄光」「サイドポケット」などファミコン時代を中心に名作を残した企業。ネオジオにも参入したり、ピンボールを輸入販売したりもしていた。90年台後半から00年代前半に経営不振になり、2003年に自己破産を申請した
ナグザット スーパーファミコンやPCエンジン時代に活躍した。「ウィザードリィ」「スーパーリアル麻雀」「ダウンタウン熱血行進曲」シリーズなどの移植版の他、「ナグザットオープン」(ゴルフ)なども出していた。のちに加賀テック株式会社と社名を変え、その後、ゲーム事業を加賀クリエイトに移管、さらに「アクセスゲームズ」などに移管された
ナツメ 1987年に設立されファミコンなど家庭用ゲームを開発していた企業。「メダロット」「三つ目がとおる」「ダンジョン&マジック」などの開発で知られる。2013年に遊技機開発の(株)アタリ(アメリカのゲーム会社アタリとは別会社)と合併し、社名をナツメアタリとした
ナノメディア(3838) ファンクラブサイト作成、スマホゲーム制作、WEB制作や、サーバ運用など色々行なっている企業。東証マザースに上場していたがOaKキャピタルに買収され2013年上場廃止
ハドソン(4822) 1973年に工藤裕司氏が札幌市内に無線ショップとしてオープン。まだファミコンの登場していないPCゲームが主流の時期からゲームを開発していた老舗。その後、ファミコン初のサードパーティになる。「ボンバーマン」や「ナッツ&ミルク」を発売しヒット。「スターソルジャー」が大ヒットし、16連射の高橋名人は小学生の間で芸能人を凌ぐほどの有名人となる。2000年に上場を果たすが、その後、業績は低迷し、コナミの資本提供を受けたのち2011年に完全子会社化された。現在はハドソンブランド自体も消滅している
バンプレスト(7854) 「スーパーロボット大戦」やアーケードの「機動戦士ガンダム」シリーズで有名なメーカー。早くにバンダイ(現・バンダイナムコ)の子会社となる。2006年に上場を果たす。その後経営破綻した「浅草花やしき」を買収するなど業容拡大を目指したが、2006年にバンダイナムコホールディングスにより完全子会社化された
ビック東海(7854) 「アイギーナの予言」や「カケフくんのジャンプ天国スピード地獄」「バトルマニア」「ゴルゴ13」などファミコンを中心にゲームボーイ、メガドライブなどで多くのゲームソフトを輩出したメーカー。TOKAIホールディングスに完全子会社化され、ゲーム事業からも撤退していたが、モバゲーでゲームを出すなど今もひょっとしたらゲームを作っているのかもしれない会社である
ヒューマン 非上場企業。ファミコン、PCエンジンなどでヒットした「ファイヤープロレスリング」シリーズで知られる。アーケードゲームにも展開していたが、それがきっかけで大規模赤字を出してしまい経営破綻。ゲームの専門学校も経営していたがそれも撤退。ゲームの権利はスパイク(現・スパイクチュンソフト)へ引き継がれた
フライト・プラン 岐阜県に存在した企業。PS、DSなどでシミュレーションRPG「サモンナイト」を出しヒット。次々と続編も出されたが、2010年ごろ倒産したと思われる。「サモンナイト」シリーズ自体は現在もバンダイナムコから発売されている
ホットビィ ファミコン「星をみるひと」は有名。ヒット作を出せず1993年に経営破綻
メサイヤ 80-90年代にパソコンやPCエンジン等でゲームを出していた。「重装騎兵」「改造町人シュビビンマン」「超兄貴」など独特のゲームで知られる。もともと日本コンピュータシステムのブランドであったが、その後エクストリームにゲーム事業を譲渡し、現在に至る
吉本興業(9665) お笑いに強い吉本興業もかつてゲームソフトを出していた。セガサターンやPSの時代に「爆笑!オール吉本クイズ王決定戦」「ファンキーファンタジー」といったゲームを出している。2009年、関西のテレビ局などが中心となって株式を買い取り上場廃止となった
やのまん もともとはジグソーパズル製造で成長した企業。90年代を中心にテレビゲームに参入。「アレサ」「うる星やつら ─ミス友引を捜せ!─」「ソングマスター」などRPGを主に開発していたが、「アレサ」はヒットしたもののその後は大きなヒットは出せず、現在はゲーム事業からは撤退し、ジグソーパズル、フィギュアなどを販売している。社名は創業者矢野満氏の幼少時代のあだ名から
リバーヒルソフト かつて福岡に存在したゲーム企業。PC-8801や9801シリーズなどでアドベンチャーゲームやRPGを中心に発売していたが、その後家庭用ゲームにも参入した。J.B.ハロルドシリーズの「マンハッタン・レクイエム」、RPG「BURAI」などが有名。2004年に破産した。レベルファイブ社長の日野晃博氏がかつて在籍した企業としても知られる
AQインタラクティブ(3838) セガの元社長中山隼雄氏が設立したキャビンを前身とするゲーム開発会社。主に受託開発を中心に行い、2007年に上場。その後、マイクロキャビン(現在、フィールズ傘下)を買収するなどした。2011年にマーベラスエンターテイメントに吸収され「マーベラスAQL」という社名となったが、現在は社名変更され「マーベラス」となっている
T&Eソフト 名作「ハイドライド」シリーズや美麗なグラフィックで知られた「はるかなるオーガスタ」などで有名に。1995年に株式を店頭登録するが、のちに資金難などの問題があり、最終的に解散されたらしい。「T&E」は創業者の横山兄弟のそれぞれの名前の頭文字から取ったとのことである