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ゲーム関連企業2016年度決算についてVol.2

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そろそろ大手ゲーム会社の決算が出てきたので、ここで一度まとめて見ました。

今回はコナミHD、ミクシィ、日本ファルコム、日本一ソフトウェアの4社です。他の企業もまた同じように書きます。

銘柄コードのリンククリックでYahoo!の株価ページ、会社名クリックで各社の決算資料系さ各社の決算資料掲載ページを表示します。

 

[9766] コナミHD

前期通期決算(カッコ内は今期通期予想)

 売上高:2299億円(2450億円)

 営業利益:363億円(400億円)

 税引前利益:355億円(390億円)

 純利益:259億円(270億円)

ゲーム関連事業はモバイルの「遊戯王デュエルリンクス」や「パワプロ」が好調で売上高はやや減ったものの利益面は好調だったようです。Switchの「スーパーボンバーマンR」も好調です。ただ今期の見通しは売上高は強気予想ですが、利益面はやや弱気です。

スマホゲームで利益を確保しつつ、家庭用でどのように利益を高めるかが長期的な課題となりそうです。

課題のスポーツ事業は不採算店舗の閉鎖などでようやく利益が回復してきました。今後は2020年の東京五輪に向けていかにジム、フィットネスのアピールができるかがポイントです。一部店舗でボルダリング施設の稼働が始まっておりカギを握りそうです。

ここはカジノ関連なのでIR法案に関するニュースには敏感になっておく必要があります。

 

[2121] ミクシィ

前期通期決算(カッコ内は今期通期予想)

 売上高:2071億円(2000億円)

 営業利益:890億円(700億円)

 税引前利益:884億円(700億円)

 純利益:598億円(480億円)

ゲーム関連事業は「モンスターストライク」がコラボなどの効果でアクティブユーザ数が伸びているとのことですが、売り上げ、利益ともに2015年度よりも減らしています。

ガンホーオンラインエンタテイメントが「パズドラ」頼みでユーザに飽きられてから売上、利益ともに漸減傾向ですが、それと同じ道を歩むのではないかと危惧します。

ミクシィもその辺りは分かっていて「モンスト」のさらなるユーザの深堀りと新規開拓、チケットフリマ事業など新規事業にも手をつけていますが、モンストは今後、どこまで今のユーザ数が保てるか、チケットフリマは競争激化の懸念もあるため、楽観できる状況ではなさそうです。

ただ、ここはモンストの他にもサンシャイン牧場などもヒットさせた実績のある企業、また何か新たなヒット作を出すのではないかという期待は常に持てるので、株価が下がる局面があれば要注目かと考えます。

 

[3723] 日本ファルコム

今期第二四半期決算(カッコ内は今期通期予想)

 売上高:4.5億円(18億円)

 営業利益:1.4億円(7.5億円)

 税引前利益:1.4億円(7.5億円)

 純利益:1.1億円(5億円)

期間内に稼ぎ頭の「英雄伝説」新作がなかったため、前期よりも数字を落としていますが、予想よりははるかによく、ファルコムブランドの強さを見せつけています。

 停滞へ懸念していた海外事業もとりあえず順調なようで良かったです。

「英雄伝説」新作(閃の軌跡III)が2017年9月28日発売と本決算ギリギリのタイミングですが、軌跡ファンが発売初日に買うことが予想されるため、他に何もなければ通期予想はまあクリアできるのではと思います。

 

[3851] 日本一ソフトウェア

前期通期決算(カッコ内は今期通期予想)

 売上高:34億円(41億円)

 営業利益:3.6億円(4億円)

 税引前利益:3.5億円(4.4億円)

 純利益:1.3億円(2.6億円)

こちらも前期と比べ、数字を落としていますが、海外市場での好調もあり、安定的な決算となっています。

日本ファルコムもそうですが、いわゆるJ-RPG関連の企業が海外で受け入れられている様子が伺えます。決してガラパゴスとばかりは言えないでしょう。

今期についても新規IPの創出や既存IPの深耕でさらなる成長を目指すようですが、ディスガイア以外のIPはまだ定着したとは言い難い状況なので、そこをどうするかはかなり重要です。

ただ、Switch参入をいち早く表明、SIEとともにモバイル事業へも展開と成長への意欲がものすごく感じられる企業でもあり楽しみは大きいです。

 

 

・あくまでも個人的な見解であることをご留意ください。投資にあたってはご自身の判断でお願いいたします。