本日の任天堂の決算について
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本日は任天堂(7974)の決算発表がありました。
まず前期(2017年3月期)についてですが、
売上高:4890億円
営業利益:293億円
経常利益:503億円
純利益:1025億円
となっています。
第三四半期決算の発表段階での通期予想は
売上高:4700億円
営業利益:200億円
経常利益:300億円
純利益:900億円
となっていましたので、そこから上積みができていて上々の内容かと思います。
1株あたりの配当も380円から430円に上方修正されました。
このうち、ポケモンGOやポケモンサンムーンなどに起因する(株)ポケモンの持分法利益が202億円あり、これが経常利益に上乗せされています。
また、アメリカメジャーリーグシアトル・マリナーズの株式売却による特別利益635億円が純利益に上乗せされています。
これらを差し引いた分が純粋な任天堂分のみの決算となりますが、予想より軒並みよい結果でNINTENDO Switchがまずは好調なスタートを切ったことが決算上でも伺うことができます。
そして今期(2018年3月期)決算予想は
売上高:7500億円
営業利益:650億円
経常利益:600億円
純利益:450億円
と出してきました。
今までの任天堂の強気姿勢からは少し慎重な見方になっているかなという感じですね。
実際アナリストの予想平均でも営業利益で1000億円ぐらいになっていたので、そこからするとかなり下の目標です。
マーケットはこの予想に失望を覚えるかもしれないなというのが感想です。
ここ何週間かマーケット全体が軟調な動きの中で、我関せずといった強い動きをしていたのが任天堂ですが、それはおそらく投資家の今期への大きな期待があったからでしょう。
なので失望があったとしてもそれは仕方のないことですが。
Switch普及に向けてはかなり広告宣伝費等の費用などもかかるということで、君島社長によるとこの目標も決して簡単ではないということです。
ただ、ここ数年のボロボロの決算に比べるとこれが実現できるとかなり良い決算となりますし、未来へ向けては希望の持てる内容なのかなと個人的には思っております。
また、スマートデバイス関連の売り上げが242億円となっていて、全体の5%を占めています。
2016年3月期は57億円で全体の1%でしたので、徐々に無視できない比率になっています。
今期はおそらく「どうぶつの森」スマホ版が出てくることが予想され、その内容によっては売り上げがさらに伸びる可能性もありますので、ダウンロード数や売り上げランキングに注目する必要があると考えています。