ゲーム関連株決算まとめと評価（2017年第1Q）

ゲーム関連株の2017年度第一四半期決算をまとめてみました。

復調傾向だった任天堂がまた失速したり、逆に完全にゲーム部門が足を引っ張っていたセガサミーがゲームで復活したりと本当に業績の読みにくいセクターですが、それだけに意外性があり面白い業種だと思います。

個人的にはカプコンが営業赤字に転落したのが気になります。会社予想では通期では回復するようですが、まだモバイルが他者に比べると利益を上げられていなく、今後に懸念が残る内容です。

任天堂はポケモンGOよりもどうぶつの森のスマホ版に期待です。これによって今期の業績は大きく変わるでしょう。新型ゲーム機NXには期待しません（笑）期待すると裏切られた時が怖いので・・・。なので「売れればラッキー」ぐらいに思っておきます。

一方、ハピネットが「12歳ー恋するDiary－」、日本コロムビアが「すみっこぐらし」で存在感を出すなど、中堅メーカーが頑張った感があります。

これからのコンシューマゲーム事業を盛り上げ、ゲーム関連株が上がってもらう（笑）ためには、インディーズゲームに加え、これら中堅メーカーの奮闘も欠かせないです。

大手以上に要注目のゲーム関連銘柄だと思います。

※売上高、営業利益の単位は億円。ソニーの売上高は兆円。海外3社は億アメリカドル。

9766コナミ49490◯ゲーム安定も小島氏不在が今後どうでるか

コード	企業名	売上高	営業利益	評価	短　評
2121	mixi	473	201	△	そろそろモンストに代わる何かが必要
2432	DeNA	382	73	◎	ゲーム縮小も安定。野球事業好調。成績も好調
3632	グリー	698	142	△	退行止まらず。開発力はあると思うが…
3635	コーエーテクモ	76	11	◎	スマホゲームも好調。足元掬われぬよう注意
3656	kLab	88	0.5	×	ラブライブ！失速。テコ入れ必要か
3668	コロプラ	645	256	◎	白猫好調。VR時代でさらに伸びるか
3723	日本ファルコム	6.7	1.4	△	既存タイトル堅調も海外向けが課題
3765	ガンホーオンライン	614	266	△	パズドラ中国版の行方がカギ
3851	日本一ソフトウェア	11	1.5	◯	新規Vita用3タイトル想定以上に好調か
4334	ユークス	4.6	▲0.9	△	そろそろ新規タイトル欲しい
4644	イマジニア	7.5	0.6	△	スマホアプリやや出遅れ。再生エネ事業は疑問
6460	セガサミー	706	30	◯	お荷物のゲーム事業がまさかの救世主に。海外好調
6758	ソニー	1.6兆	561	◯	ゲーム絶好調もスマホ、半導体事業に懸念
6791	日本コロムビア	32	5.3	◯	「すみっこぐらし」堅調。
7552	ハピネット	327	1.5	×	卸部門全般不調。自社ゲームのみ好調
7832	バンダイナムコ	1447	234	◎	海外ダークソール3など好調
7844	マーベラス	62	6.3	△	牧場物語好調も全体的にやや不調
7974	任天堂	619	▲51	×	円高とは言え、この決算は…スマホ新作に期待
9468	カドカワ	490	27	◯	ゲームは並。出版、アニメが利益押し上げる
9684	スクウェアエニックス	511	89	◎	ドラクエはスマホでも強し
9697	カプコン	109	▲7.2	×	スマホ向け苦戦で予想外の赤字。VR用期待
ATVI	アクティビジョン・ブリザード	15	2.3	△	新作不調でやや陰りが
EA	エレクトロニック・アーツ	12	5.6	◯	スターウォーズ効果で業績安定
TTWO	テイクツー・インタラクティブ	3.1	▲3.8	×	グランドセフトオート5以降の端境期？

（評価、短評は管理人の独断で記載しています。また決算については各社発表のものと照らし合わせください。投資にあたってはご自身の判断にてお願いいたします）