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2016任天堂株主総会

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主な質疑応答のやり取りについてです。

・VRについて

君島社長:研究、調査はしている(具体的な発言なし)

 

・NXについて

君島社長:2017年3月の発売に向けて、最終準備段階である。

 

・イギリスEU離脱の影響について

君島社長:円高による外貨建て資産への影響はある。今後については注視。英国に拠点はあるが、商品発売等への影響は今は分からない。

 

・社長交代に2ヶ月かかった経緯について

君島社長:岩田前社長を交えた打ち合わせで岩田前社長から「取締役全員できちんと体制を整えてやっていくように」との指示があった。(その時点では岩田前社長が自らが亡くなることを予期していた訳ではない)

それを踏まえて今後、任天堂の体制を磐石にするために時間をかけた。

 

・社長が訊くについて

 私(君島)がやっても面白くはないので、他の開発者がやるかどうか等含めて検討したい。

宮本取締役:岩田前社長と「(社長が訊くは)そろそろマンネリよね」と話していた。新しいものにチャレンジすることも含めて社長が訊くをどうするか考えたい。また、任天堂は開発要員の中で女性の比率が一番高いのではないか。

 

・スマートデバイスでのアクションゲームについて

高橋取締役:単純に物理ボタンをつけてやる、というより、どうすればスマートデバイスで面白いものができるか考えたい。

 

・今後のスマートデバイスアプリについて

君島社長:来年の3月までに任天堂IPを使ったアプリを発表したい。

 

・事業報告を社長の言葉で直接聞きたかった。(今年は事業報告があらかじめ録音されたものを流された)

君島社長:試行錯誤の段階ではあるが、私が直接話すと聞き取りづらい等あるとかと思い、今年はナレーションとした。

 

・広告戦略について

君島社長:単純に広告宣伝費を削るということではなく、いろいろな媒体で、タイミングよく広告を流し、効果が上がるようにしたい。

 

・定款の変更について

よく聞き取れませんでしたが、必要なので変更した、という内容かと思います。

 

・今後のプラットフォームについて

宮本取締役:wiiUは今でも自信は持っている。リビングの生活を変えていくという意味では今も魅力があると思う。NXもその方向は追っていきたい。

 (ここでアメリカE3=ゲーム展示会のVTRが流される)

高橋取締役:ゼルダの伝説のE3での評判は良かった。

宮本取締役:ゼルダの伝説最新作はオープンエアー(重さ、形などを自然に表現する技術?)を採用して、自由に冒険していただける。

NXはユニークなゲーム機として自信を持っている。

ゼルダの伝説はゲーム雑誌からも高評価をいただいた。高性能ゲーム機にも劣らないとの評価をもらっている。

VRは長時間使うことに課題がある。また、親御さんの心配(子供がVRをかけてると心配になる人もいる)などもあるので、まだ研究段階。

 

 ・株主総会の質疑応答について(投資家の部とゲームファンの部に分けたらどうか)

君島社長:より情報提供していくことで応えていきたい。

 

・NXの生産体制(ファブレス)について

中国やASEAN各国の人件費は高騰して来ている。

取引しているフォンファイでもかつての日本のような工場の自動化等でコスト削減に努力されている。

NXは生産の準備段階だが、今後もどのように生産の自動化、コスト削減に各技術メーカー、生産委託先と協議していく。

 

・映画の作成について(開発要員のリソースはどうなっているか)

君島社長:今後、任天堂社内要員はもちろん、参画企業等あれば、検討しつつうまくやっていきたい。

宮本取締役:映画は面白いジャンル。任天堂では私1人、ほとんど他社さんという状況でやっていた。今後も他社さんとの仕事もどんどんやっていきたい。

 

・山内溥元社長の意志を引き継いでいるか(DeNAと連携しても大丈夫?)

君島社長:他社と同じものは作らないという信念を持ってやっている。

DeNAとの提携については、アプリの主要部分は任天堂、それをどうお客様に届けるかはDeNAが得意。提携によって、独創性が無くなることはない。

 

・ハード発売台数目標と営業利益予想の関係について(また、下方修正するんじゃないか?)

君島社長:3DSは累計5800万台発売済み。それを活かせば、目標は達成できると考える。

wiiUは出荷予想が今期80万台。他の3DS、NX等でカバーして、営業利益目標を達成させたい。

注意したいのはイギリスのEU離脱問題。為替を注視したいが、円高がずっと続くと、業績にも影響を受ける。

 

・開発費の高騰と開発期間の長期化について

竹田取締役:ハード開発では、単にすごい、というだけではなく、早く、面白いものを開発できるようにするべき時代が来たと思う。

宮本取締役:ゼルダは最大300年、5年かかってしまった。今後は改善できる。

どこで折り合いをつけるかが大事だが、基本はいくら買ってもらうことができるかによって、許容範囲は変わる。メリハリをつけることが大事。

高橋取締役:小さいリソースで大ヒットすることもあるし、多数のリソースをかけることもある。宮本の言う通りメリハリが大事になる。

 

比較的穏やかな株主総会でしたが、後ろの方の席では途中退出する人も結構いました。あと、最近話題のVRについては、まだ参入は時期尚早と思ってるような雰囲気でした。

 

聞いただけのものを書いているので、詳細は任天堂のホームページでご確認ください。

 

https://www.nintendo.co.jp/ir/stock/meeting/160629qa/

 

 

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