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リオオリンピック閉会式とマリオ

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当初いろいろ言われたリオデジャネイロオリンピックもさまざまな事件はあったものの、無事閉会式を迎えることができたようでよかったと思います。

その閉会式を見た感想を少し書きます。

 

ブラジルと言えばリオのカーニバルを思い出しますが、それをそんなに前面に出さず、ブラジルの素朴さ、明るさを感じ取れるとてもよいパフォーマンスでした。

 

そして、次回開催の東京のパフォーマンス。こちらもとても良かったですね。

 

小池都知事もとても見映えよく淑やかな中にも堂々とされてましたし、震災支援に対する感謝のメッセージに始まり、次世代を担う選手や日本を代表するキャラクター、そして安倍首相が一体となったパフォーマンスは大きなインパクトを残しました。

 

そんな中で感じたのは、東京五輪は改めて最初に提唱していた「お金をかけない、できるだけ既存の施設を利用」といった意義を噛み締めながら進めていってほしいなということです。

閉会式で登場したマリオは技術的、性能的な制約のある中で生まれたキャラクターであることが知られています。

マリオの生みの親である宮本茂さんはマリオの口を描きたかったけど、それをやると当時の技術ではゲーム上でキャラクターを動かすことができない。なので口の代わりにヒゲを描いたということをおっしゃっています。マリオが着ているオーバーオールも同じような理由により生まれたものです。 

 

いろいろな案の中でデザイン的にこれが最高と熟考した形で生まれたものではありませんが、結果的に今やヒゲやオールオールはマリオを象徴するものとして世界に広く認知されるようになっています。

ここから言えるのはマリオは潤沢な資産や時間を使って生まれたものではなく、限られた状況の中で作られたキャラクターであるということです。

 

マリオにドリル型土管を出してあげていたドラえもんも藤子・F・不二雄氏が締め切りに追われる中で知恵を絞り切って生み出したキャラクターです。

これらの例だけでなく、日本にはお金はかけないけれど、その分、頭を使って最高のものを生み出したというものがたくさんあると思います。

 

むしろ日本人は「お金も時間もいくらかかっても構わない。だから最高のものを生み出してくれ」という状況よりも「お金はこれだけしかない。この中で出来得る最高のものをお願い」という状況の方がより能力を発揮しやすい民族なのではないかという気がします。

 

東京オリンピックでは新国立競技場に代表されるように当初の予算案を大幅に超過する予算が必要だとされています。もちろんセキュリティに関わるようなものについての費用を削るのはダメですが、デザインなど見た目に関わるものは必ずしもたくさんのお金をかけるのが良いわけではないと思います。

 

ここ10年ほどオリンピックにかかる費用の問題が取り沙汰されていますが、そんな時だからこそ、日本人が得意としてきた創意工夫を持って新しいオリンピック像を示す。そんな東京オリンピックにしてもらえたらなあと思います。